フライパンで焼くだけ!お家で本格「関東風(長命寺)さくら餅」の作り方
春の訪れを告げる和菓子、さくら餅。その中でも、薄く焼いた生地であんこを巻く「関東風(長命寺)さくら餅」は、上品な味わいと美しい見た目で人気です。今回は、ご家庭のフライパンで手軽に作れる、本格的な長命寺さくら餅の作り方をご紹介します。特別な道具は一切不要!初心者の方でも失敗なく作れるよう、丁寧に解説します。
長命寺さくら餅とは?
長命寺さくら餅は、江戸時代に創業した東京・墨田区の長命寺の門前菓子が起源とされています。薄く焼いたクレープ状の生地で、こしあんを巻いて作られるのが特徴です。桜の葉の塩漬けで包むことで、独特の風味が加わり、春らしい香りが口いっぱいに広がります。関西風の道明寺(もち米を蒸して作る)とは異なり、小麦粉を主原料とする生地の素朴な甘さと、あんこの優しい甘さが絶妙なハーモニーを奏でます。
生地の材料と分量
* 薄力粉 100g
* 砂糖 30g
* 塩 ひとつまみ
* 水 150ml
* 食紅(赤) ごく少量(お好みで)
食紅は、生地にほんのりピンク色を付け、見た目を華やかにするために加えます。ほんの数滴で十分です。入れすぎると、不自然な色合いになってしまうので注意しましょう。
あんこの材料と分量
* こしあん 200g
* 桜の葉の塩漬け 10枚
こしあんは、市販のものでも手作りでも構いません。手作りする場合は、小豆を柔らかく煮て、濾し、砂糖と煮詰めます。あんこが固い場合は、少量の水やみりんを加えて練り、扱いやすい固さに調整してください。桜の葉の塩漬けは、塩抜きをしてから使います。塩抜きが不十分だと、塩辛くなってしまうので、流水にさらすか、水に数時間浸して塩抜きをしっかり行いましょう。
長命寺さくら餅の作り方(生地作り)
1. ボウルに薄力粉、砂糖、塩を入れて泡だて器で軽く混ぜ合わせます。
2. 水を数回に分けて加え、その都度泡だて器でダマにならないようによく混ぜます。
3. 生地に食紅を加える場合は、ここでごく少量を加え、均一なピンク色になるまで混ぜます。
4. 生地を冷蔵庫で30分〜1時間ほど休ませます。これにより、生地が落ち着き、きれいに焼けるようになります。
長命寺さくら餅の作り方(生地を焼く)
1. フライパンを弱火にかけ、薄く油(分量外)をひきます。テフロン加工のフライパンであれば、油なしでも焼けます。
2. お玉に生地をすくい、フライパンの中心に流し入れ、フライパンを回しながら薄く円状に広げます。生地はできるだけ薄く伸ばすのがポイントです。
3. 弱火でじっくりと焼き、生地の表面が乾いてきたら裏返します。焼きすぎるとパリパリになってしまうので注意しましょう。
4. 裏返したら、さっと焼くだけでOKです。火からおろし、クッキングシートなどの上に並べて冷まします。
5. これを生地がなくなるまで繰り返します。焼けた生地は乾燥しないように、濡れ布巾などをかけておくと良いでしょう。
生地を焼く際のポイント
* 火加減は常に弱火で!火力が強すぎると、生地がすぐに焦げてしまい、きれいに焼けません。
* 生地を流し入れたら、手早く広げるのがコツです。生地が固まる前に、フライパンを回したり、スプーンの背で伸ばしたりして、均一な厚さになるようにします。
* 焼き色はつけすぎないようにしましょう。ほんのり焼き色がつく程度で十分です。
* 一枚焼くごとに、フライパンの余分な油をキッチンペーパーで拭き取ると、きれいな生地が焼けます。
長命寺さくら餅の作り方(仕上げ)
1. 塩抜きして水気をしっかり切った桜の葉を広げ、その上に焼けた生地を置きます。
2. 生地の手前側に、こしあんを棒状に成形して乗せます。
3. 生地をあんこに巻き込み、桜の葉で包み込みます。葉の先を生地に差し込むようにして、形を整えれば完成です。
あんこを巻く際のコツ
* あんこは、生地の幅に合わせて、均一な太さの棒状にすると巻きやすいです。
* 生地の手前側にあんこを乗せ、奥に向かって巻き込んでいきます。巻き終わりは、葉の端を中に折り込むようにして、きれいに仕上げましょう。
アレンジ・その他
* いちご風味のさくら餅
生地にいちごパウダーを少量加えると、ほんのりピンク色でいちごの風味がするさくら餅に。
* 抹茶風味のさくら餅
生地に抹茶パウダーを少量加えると、大人向けのほろ苦いさくら餅に。
* 白あんや桜あん
こしあんの代わりに、白あんや、桜の葉の塩漬けを刻んで混ぜ込んだ桜あんを使っても美味しいです。
* 桜の葉の代わりに
桜の葉の塩漬けがない場合は、食紅で色をつけた生地だけで作ったり、焼いた生地に桜の花の塩漬けを飾ったりしても綺麗です。
* 日持ちについて
さくら餅は、作ってから当日~翌日くらいが一番美味しくいただけます。乾燥しないようにラップで包むか、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
さくら餅に合う飲み物
さくら餅の優しい甘さには、温かい日本茶がよく合います。特に、ほうじ茶や玄米茶などは、香ばしさがさくら餅の風味を引き立ててくれます。また、甘さ控えめの抹茶も、上品な組み合わせです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。フライパン一つで、ご家庭で手軽に本格的な長命寺さくら餅が作れることをご紹介しました。生地を薄く均一に焼くこと、そして桜の葉の塩抜きをしっかり行うことが、美味しく作るためのポイントです。ぜひこの春、手作りのさくら餅で、お家にお花見気分を取り入れてみてください。お子様と一緒に作るのも楽しい体験になるはずです。
