井桁堂 和フィナンシェ (C6161557) 取り寄せ商品の感想レビュー
開封の儀:期待を胸に
井桁堂の和フィナンシェ、以前から気になっていた逸品です。「和」と「フィナンシェ」という、一見相反するような響きが、一体どのような新しい味覚体験をもたらしてくれるのか、期待に胸を膨らませながら、オンラインで注文した商品が到着するのを心待ちにしておりました。
今回取り寄せたのは、井桁堂の和フィナンシェ、品番C6161557です。パッケージは、上品な和紙のような質感の箱に、落ち着いた色合いの風呂敷で包まれており、開ける前から高級感と特別感が漂っています。風呂敷を解くときの、あの静かな高揚感は、やはり取り寄せならではの醍醐味ですね。箱を開けると、個包装されたフィナンシェが丁寧に並べられていました。一つ一つが小ぶりながらも、しっかりとした存在感を放っており、その見た目からも、厳選された素材と職人のこだわりが感じられます。
五感で味わう:和フィナンシェの真髄
見た目の美しさ
まず目を引くのは、その焼き色です。フィナンシェ特有の、香ばしくも淡い黄金色。しかし、そこにほんのりと、抹茶やほうじ茶のような、繊細な緑や茶色のニュアンスが加わっているものもあります。これは、まさに「和」の要素が加わっている証拠でしょう。表面には、アーモンドの粒が散りばめられており、食感のアクセントとなることを予感させます。形も、伝統的なフィナンシェのそれとは異なり、どこか丸みを帯びており、優しさを感じさせるデザインです。
香りの誘惑
箱を開けた瞬間から、甘く香ばしいバターの香りが漂ってきます。しかし、それだけではありません。奥底から、ふわりと、上品な和の香り、例えば、深煎りのほうじ茶の香ばしさや、繊細な抹茶の苦み、あるいは、ほんのりとした黒糖のコクといった、和菓子ならではの香りが顔を覗かせます。この、洋菓子のエレガントさと和菓子の繊細さが織りなす香りのハーモニーは、まさに絶妙です。一つ手に取り、鼻を近づけると、その複雑かつ洗練された香りに、思わずうっとりとしてしまいます。
口福の瞬間
いよいよ実食です。一口かじると、まず感じるのは、フィナンシェ特有のしっとりとした食感。バターの風味が口いっぱいに広がり、アーモンドの香ばしさも加わります。しかし、ここからが和フィナンシェの真骨頂。生地の中に練り込まれた、あるいは生地の上に散りばめられた和の素材が、その味わいに深みと奥行きを与えます。例えば、抹茶味のフィナンシェは、抹茶のほのかな苦みと香りが、バターの甘さと絶妙に調和し、甘すぎず、それでいて物足りなさも感じさせない、理想的なバランスを生み出しています。ほうじ茶味は、香ばしさが際立ち、まるで焼き菓子そのものが、ほうじ茶の風味を纏っているかのよう。黒糖味は、コクのある甘さが、フィナンシェの風味に溶け込み、どこか懐かしさすら感じさせます。
食感も、フィナンシェのしっとり感の中に、アーモンドのカリッとした食感や、和の素材によっては、小豆の粒感などが、心地よいアクセントとなって現れます。この、様々な食感が口の中で混ざり合い、変化していく様子も、飽きさせない工夫が凝らされています。
和と洋の調和:井桁堂の真髄
井桁堂の和フィナンシェは、単に洋菓子のフィナンシェに和の風味を加えただけのものではありません。それぞれの素材の良さを最大限に引き出し、和と洋が見事に調和した、新しいお菓子だと感じました。洋菓子の持つ、バターやアーモンドの豊かな風味と、和菓子の持つ、繊細な香りや上品な甘さが、互いを尊重し、高め合っているのです。
特に感動したのは、甘さの加減です。洋菓子にありがちな、くどいような甘さは一切なく、素材本来の風味を活かした、上品で優しい甘さが特徴です。そのため、ついついもう一つ、と手が伸びてしまいます。コーヒーや紅茶はもちろんのこと、緑茶やほうじ茶といった、和の飲み物との相性も抜群です。家族や友人への贈り物としても、きっと喜ばれることでしょう。
まとめ
井桁堂の和フィナンシェ(C6161557)は、期待を遥かに超える美味しさでした。見た目の美しさ、繊細な香り、そして口の中に広がる豊かな味わい、すべてにおいて満足感を与えてくれる逸品です。和と洋の境界線を曖昧にする、革新的なお菓子でありながら、どこか懐かしさも感じさせる、不思議な魅力に満ちています。
今回、初めて井桁堂の和フィナンシェを取り寄せましたが、そのクオリティの高さに、すっかり魅了されてしまいました。これは、まさに「和」の精神と「洋」の技術が融合した、芸術品と言っても過言ではないでしょう。これからも、井桁堂さんのお菓子には、大いに期待していきたいと思っております。
上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください

