せんべいのアレルギー情報:特定原材料の表示と確認
はじめに
せんべいは、米を主原料とした日本の伝統的な菓子であり、その素朴な味わいから老若男女に愛されています。しかし、近年、食品アレルギーへの関心が高まる中、せんべいに含まれるアレルギー物質についても正確な情報把握が重要となっています。
本稿では、せんべいに特有のアレルギー表示の注意点、特定原材料の確認方法、そしてアレルギーを持つ方がせんべいを選ぶ際の留意点について、詳しく解説します。安全にせんべいを楽しむために、ぜひご一読ください。
特定原材料7品目と特定原材料に準ずるもの21品目
食品表示法に基づき、アレルギーを引き起こす可能性が高い食品は「特定原材料」と「特定原材料に準ずるもの」として定められています。これらは、消費者がアレルギー情報を容易に確認できるように、表示が義務付けられています。
特定原材料7品目
以下の7品目は、重篤なアレルギー症状を引き起こす可能性が高いため、表示が義務付けられています。
- 卵
- 乳
- 小麦
- えび
- かに
- そば
- 落花生
特定原材料に準ずるもの21品目
以下の21品目は、アレルギー症状を引き起こす可能性があり、表示が推奨されています。
- アーモンド
- あわび
- いか
- いくら
- オレンジ
- カシューナッツ
- キウイフルーツ
- 牛肉
- ごま
- さけ
- さば
- 大豆
- 鶏肉
- バナナ
- 豚肉
- まつたけ
- もも
- やまいも
- りんご
- くるみ
- ゼラチン
せんべいに含まれる可能性のあるアレルゲン
せんべいの原材料は、一般的に米、醤油、砂糖、塩などが主ですが、風味付けや食感の改良のために様々なものが加えられます。そのため、特定原材料や特定原材料に準ずるものが含まれる可能性があります。
主原料とアレルギー
せんべいの主原料である米自体は、アレルギーの原因となることは稀ですが、加工の過程で小麦粉などが添加される場合があります。
調味料とアレルギー
せんべいの風味を決定づける醤油やタレには、小麦や大豆が含まれていることがほとんどです。これらは特定原材料および特定原材料に準ずるものに該当するため、表示義務があります。
風味付け・食感改良材とアレルギー
せんべいの種類によっては、以下のようなアレルゲンが含まれることがあります。
- 卵:生地に練り込まれたり、表面に塗られたりすることがあります。
- 乳:チーズ味やバター風味のせんべいに使用されることがあります。
- ごま:香ばしさや食感を加えるために、生地に練り込まれたり、表面にまぶされたりします。
- えび、かに:海老せんべいや蟹せんべいのように、風味や旨味を出すために直接原料として使用されます。
- 落花生:ピーナッツせんべいなど、原料として直接使用されます。
- くるみ:ナッツ系の風味を加えるために使用されることがあります。
加工助剤・添加物
せんべいの製造過程で、アレルギー物質を含む加工助剤が使用される可能性もゼロではありません。例えば、一部の香料や調味料の原料として、アレルギー物質が微量に含まれることがあります。
特定原材料の表示と確認方法
食品表示法により、特定原材料7品目については、パッケージの分かりやすい位置に表示することが義務付けられています。特定原材料に準ずるもの21品目についても、表示が推奨されています。
パッケージ表示の確認
せんべいのパッケージには、通常、「特定原材料」「特定原材料に準ずるもの」といった項目が設けられており、含まれるアレルゲンがリストアップされています。この表示を必ず確認することが、アレルギー事故を防ぐ第一歩です。
「本製品の製造ラインでは~」という表示
アレルギー物質を意図して使用していなくても、製造ラインが共有されている場合、「本製品の製造ラインでは、卵、乳、小麦を含む製品を製造しています」といった注意喚起表示がなされることがあります。これは、コンタミネーション(意図しない混入)の可能性を示すものであり、重篤なアレルギーを持つ方は特に注意が必要です。
原材料表示の隅々まで確認
特定原材料の表示だけでなく、原材料表示の欄も注意深く確認しましょう。例えば、「醤油(小麦を含む)」のように、調味料の原料にアレルゲンが含まれている場合があります。また、アレルゲンの表示義務がない「特定原材料に準ずるもの」も、原材料表示で確認することが重要です。
アレルギー表示がない場合
アレルギー表示が一切ない場合でも、安全とは限りません。特に、小規模な製造業者や、個人が製造・販売している商品の場合、表示義務や推奨事項が徹底されていない可能性があります。このような場合は、購入前に製造元に直接問い合わせることを強くお勧めします。
アレルギーを持つ方がせんべいを選ぶ際の留意点
アレルギーをお持ちの方がせんべいを安全に楽しむためには、いくつかの留意点があります。
アレルギー内容の把握
ご自身がどのようなアレルギーを持っているのかを正確に把握し、そのアレルゲンが含まれていないせんべいを選ぶことが大前提です。
表示の徹底的な確認
上記で述べたように、パッケージの特定原材料表示、特定原材料に準ずるもの表示、そして原材料表示の全ての項目を隅々まで確認してください。
コンタミネーションへの注意
「本製品の製造ラインでは~」といった表示がある場合は、アレルギーの重症度に応じて慎重に判断するか、購入を控えることも検討してください。
製造元への問い合わせ
表示だけでは判断が難しい場合や、過去にアレルギー反応が出たことがある食品が含まれている場合は、迷わず製造元に直接問い合わせましょう。製造工程や、使用されている全ての原材料について、より詳細な情報を得ることができます。
初めて購入するせんべい
初めて購入するせんべいについては、特に慎重になる必要があります。少量から試す、あるいは信頼できるメーカーのものを選ぶなどの工夫も有効です。
調理法による変化
せんべい自体にアレルゲンが含まれていなくても、食べる際に、アレルゲンを含む調味料(例:アレルギー物質を含むドレッシングやソース)と一緒に食べる場合は、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。この点も留意しておきましょう。
まとめ
せんべいには、米以外の様々な原材料が使用されており、特定原材料7品目や特定原材料に準ずるものが含まれている可能性があります。アレルギーを持つ方がせんべいを安全に楽しむためには、パッケージの表示を注意深く確認し、必要であれば製造元に問い合わせることが不可欠です。表示義務がない場合でも、原材料表示を細かくチェックし、コンタミネーションにも十分注意することで、せんべいをより安全に、そして安心して味わうことができるでしょう。
